コラム
漢方薬剤師 masayo「カラダも一日にして成らず」

漢方薬剤師 石井雅代

Vol.7 体温が1度下がると…

 皆さんは自分の平熱をご存知ですか?

 最近は子供でも低体温気味で36度ぐらいしかない子もいると耳にします。息子の調子が悪い時に熱を測ると、36.2度と平熱より低い事があり、この状態が続くとどうなってしまうのだろうと、ふと気になった事がありました。私自身、10~20代の頃は低体温を気にしたこともなく、むしろ「  私平熱低いし~」と競い合ってたくらいです(恥)できればもう少し若いころから、「  身体」というものを知っておきたかった…。

 体温が1度下がると・・・・

 ・ 免疫力が約30%低下(さまざまな病気にかかりやすくなる。治りにくくなる)

 ・ 基礎代謝は約12%低下(太りやすく、痩せにくい)

 ・ 体内酵素の働きが約50%低下( 消化能力・エネルギー産生力が低下)

すると言われています。

 よって、免疫力や酵素・ホルモンの働きが低下し、花粉症などのアレルギー症状の悪化・身体のだるさ・頭痛・寝つきが悪く、朝は起きづらいなどの不調が出てきます。

 では、なぜ体温は下がるのでしょう?

 要因として考えられるものをあげてみます。

①運動不足→筋肉量の低下→熱産生力低下

 熱生産の約60%は筋肉によるものです。そのうち下半身には全身の7割の筋肉が集まっています。整形外科学会がロコモ予防として推奨している筋力アップ運動は「片脚立ち」や「スクワット」など下半身が中心のメニューになっています。

②冷房やシャワーなど生活習慣

 夏の冷やし過ぎで熱を作る機能が低下したり、湯船に入らずシャワーで済ます事によって、体を温める機会が減る事も原因の一つになります。オススメは、熱すぎない温度でじっくり入る半身浴。肩・腕・頭は濡らさずに入ると、汗が出やすくなります。また岩塩などのミネラル系入浴剤は、血行促進や発汗作用により芯まで温まります。

③食生活の乱れ

 ・ 冷たい飲み物や食べ物(陰性食品)が多い

陽性食品を摂ることを心がけましょう。意外なものでは、コーヒーも体を冷やします。よってアイスコーヒは冷え症さんに絶対NGです!

 ・ 朝食を食べない

朝食を抜くとエネルギーが作れず、夜に下がった体温が上がりません。熱を作る基礎となる栄養素は「タンパク質」「脂質」「糖質」で、低体温改善にこれら3つは欠かせません!忙しい朝でも、最低限、「  主食(ご飯やパン)+卵+味噌汁(スープ)」は摂るよう心がけましょう。

④遅寝・遅起

 寝る時間が遅い習慣が続くと体温リズムがずれ、日中の体温が低くなります。また不眠の症状は年齢と共に増加しますが、これは加齢により下がり、夜に向けての体温の低下幅が小さくなるからとも言われております。睡眠の質の改善には、「遅寝・遅起をしない」「夕方の運動や寝る前の入浴などを取り入れ、就寝時の体温の低下幅を大きくする」ことなどがあげられます。

 平熱アップ!温活に是非チャレンジしてみてください!!